中小・零細企業で働くぼくたちの働き方は変わるのか?

組織

昨年から違法労働に関するニュースが多くなってきましたね。
今回も都内エステサロンでの問題が報道されていました。

都内エステサロンに是正勧告 労働基準法に違反する長時間労働

 

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これまでの摘発は氷山の一角

これは最近の労働違反事件の流れです。

違法残業事件、大手企業の摘発相次ぐ 政府の強力な“後ろ盾”を示唆

 

今、国は大手企業からメスを入れていっている状態ですが、この流れが大手企業を調査し指導することで中小企業へのみせしめというだけで終わって欲しくないと思います。

 

日本の会社にある90%以上が、中小企業です。
そこで働く人のほうが当然多いです。

 

今、大きく報道されているのは大手企業ですが、国はまだ中小企業を視野に入れていないように思います。

 

実際、関連機関の中小企業に対する活動の実態や動きが感じられません。
このまま大手企業だけ、テコ入れして「大企業もこうなるんだから、中小企業も改善していけよ!」みたいな感じで終わって欲しくないです。

 

関連機関は動く気がない

僕が以前、労基に労働相談したところ、「あんたにも原因があるんじゃないですか?」とか、
「仮にそちらの会社を調査できても数ヶ月は先の話しですよ。」

 

といった感じでまるで対応してくれなかったです。
呆れるを通り越して怒りさえも覚えました。

 

しかも、「パワハラ?まぁ、個人の捉えようですからね。」とか言ったくらいにして。じゃあ、あんたの子供が学校でいじめられたら「個人のとらえよう」で済ますのかって話ですよね。

 

僕はこれまでのブラック労働での「自殺」はそういった機関のずさんさも問題にあると思います。相談すれば理解してくれる人がいるかもしれないと思って、やっと作った時間の中でいざ相談すれば、

 

「面倒くさいのが来た」かの様にお払い箱です。

 

僕自身、当時は相当絶望しました。
そして「この問題は僕が悪いのかもしれない。」と本当に悩みました。

 

今、時代が進み少し、国も労働について見直し始めているように思います。
しかし、都道府県や市町村単位ではその動きがまるで見えないのが現状だと思います。

 

必ずしっかりとした調査をして欲しいです。

 

タイムカードすらない会社ばかり

僕は数社の中小企業ではたらいてきました。
そこでは、当たり前の様に正社員にはタイムカードすら無かったです。

 

それだと出社時間、退社時間に関する明確な記録が残せないです。
そういった会社ですから時間外労働の計算なんて出来ないので、残業代はゼロです。

 

しかも、本来休日なのに上司から突然電話が来て「今から出てこい!」と言われます。
他の人は休みです。でも、その上司と僕だけがなぜか出社します。

 

断れば怒られます。僕を評価する上司なので評価が落ち、給与が下がります。
もちろん、タイムカードがないので出勤の記録は残りません。

 

就業規則はあるけど、どこにあるのか分からない

就業規則がそもそもあるのか分からない状態の会社が多いです。
入社の時に、少し見ただけとかもしくは、まるで見てない人も実際多いと思います。

 

あとこれは就業規則というより労働基準法になるのですが、
以前、どうしても3日休みが欲しくて、有給休暇を申請しようとしたことがあります。

 

その時に「僕は今何日くらい有給休暇ありますか?」と総務に聞いたところ、
「君はまだ入って数年だから1~2日くらいしかないと思うよ。」と真面目に応えられました   www

 

年次有給休暇って労働基準法によって定められた労働者の権利なんですが?笑
6ヶ月で10日ほどはもらえるはずですが…..。(当時は圧力の強い会社だったので何もいえませんでした。)

 

「じゃあ、長年勤めた先輩方はどのくらい有給休暇もってるんですか?」と聞いたら、

 

「10年勤めた物でも、10日ほどだと思います。」

 

これですから…。総務ですよね?

 

法律が時代に合わないからって何なの?

一部では、今の労働基準法はかつての製造業をモデルに考えられたもの、様々な業種や働き方の形態が増えた事で法律そのものが時代に合っていない。

 

とおっしゃる方がいます。
どうせ社長だの会長だのそういった人達の発言でしょうが。

 

でもさ、現在はこのルールで働きましょうってなっているわけだからさ、ルールは守れよって話なんですよね。

 

ほとんどの人が働いている中小零細の調査もぜひ行って欲しいです。

 

 

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